読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

GOSSIP’sblog

気になるネタをきままに記事にするブログ

豊洲市場移転問題の百条委員会(3・20 )での証言まとめ

3月20日の午後、豊洲市場の移転問題を検証する都議会百条委員会の証人喚問が始まった。

証人として呼ばれたのは、豊洲移転の判断を下した石原慎太郎元都知事。

 

石原氏は今月始めに開いた会見で、豊洲移転の最終的決断をした者としての責任はあるとしながらも、豊洲への移転は知事就任以前からの流れだった。

また、土地取得の交渉は汚染対策については担当者に任せていて一切わからないと関与を否定していた。

今回の証人喚問でどこまで最高責任者である石原氏の責任が追求されるのか、そして、疑惑が解明されるのか。

 

当初予定されていた3時間の質疑を体調不良のため1時間にして欲しいとの依頼があったために短縮された。

f:id:aksjdh:20170312003641j:plain

 出典:http://seasonal-events.com/

 

スポンサーリンク
 

 

       目次

 自民党の来代勝彦都議の質疑

豊洲に移転したのは、石原氏の政治判断だったのか?

「政治判断というより、すでに築地が限界にきていて、鈴木さん(俊一元都知事)の時代から市場を移転しようというのが懸案でした。確か青島(幸男元都)知事も受け継いで、青島知事から引き継ぎ事項の中に文言として”豊洲地域に市場を移転する”とあって、懸案事項の一つだと思っています」

 

青島知事からの引き継ぎだったというが、決済したのは石原氏自身か?

「まさしくそうです。紆余曲折(うよきょくせつがあって)があって、審議会で審議し、各部局が専門性を活かし調査し、最終的に時間を掛けた後、誰かは覚えていないが、まとめて決済を仰いできたのは知事本局長だったと思うが、私の所へ『決済を願いたい』と来ました。私は『汚染の問題があるけれど、確かに解決できるにかな』と聞いた所『今の技術を持ってすれば可能であります』と答えたので『分かった、決済しよう』ということで決済しました。」

 

当時、築地市場には耐震性の問題があった。一方で、豊洲には土壌汚染の問題があった。知事が13兆円の予算、16万人の職員の事全てを把握できるわけではないが、職員に頼んだ業務についても知事の責任であることを認めるか?

行政は、それぞれが専門性を活かして積み上げたピラミッドを作るようなもの。頂点にいた私が報告を受けて、全体の総意を受けて決済しました。その責任は認めます。」

 

当時、知事として政治判断し、移転判断することにおいて豊洲のどこが他の候補地より優れていたのか?

「パリの国道の真ん中に生鮮食品を扱う市場でありまして、とても驚きました。東京も道路事情が変わるだろうし、相手(東京ガス)も渋っている豊洲より、三多摩のどこかに市場を造ったらどうかと言ったら(都幹部に)一笑に付された。都庁全体で整理して出来上がった大きな流れに逆らう訳にはいかないし、知事本局長の報告を聞いて裁可しました。」

 

 

自民党古賀俊昭都議の質疑

平成11年9月1日、防災の日築地市場を視察されているが、その時の印象はどうだった?

「市場として極めて不適格だと考えました。耐震性飲めんでも働いている人にも危険だと。アスベストも大量に飛散していたんです。」

 

交渉担当者を福永正通元副知事から浜渦武生元副知事に変更した理由は?

「福永氏の能力不足ではありません。温厚な人ですしね。ただし、都は『なんとしても豊洲を買いたい』、東京ガスは『開発計画もあり売りたくない』。そういう難しい交渉でした。浜渦氏は職員歳費カットで4000億円を捻出し、それが東京五輪誘致に使われた。それくらい有能な浜渦氏に全権を渡し、交渉を任せたのであります。」

 

現在、移転は無期限延期となっているが、安心という観点から見たら、築地と豊洲、どちらが優れていると思っているか?

「小池知事の言葉を借りれば、安全と安心がこんがらがっています。人間の英知の結晶である科学と、その一方で科学では測れない心というものがあります。しかし、科学的に専門家から豊洲は安全という結論が下されているんです。そうである以上、小池氏は速やかに移転を決断すべきです。さらに小池氏は議会にもはからずに延期しました。これは議会軽視でしょう。ピラミッドの頂点にいたものとして、下から上がってきたものを裁可するのは当然だと思います。」なぜ小池氏はそれをしないのでしょうか。これは彼女の不作為が問われるべきだと思います。私は荒唐無稽な民事訴訟を起こされていますが、被害者である業者から民事訴訟が起きないのは不思議でなりません。」

 

 

公明党の最上ジュンコ都議の質疑

瑕疵担保責任放棄が契約に盛り込まれた事について、石原氏は了承したのか?

担当からそういう報告を受けた記憶はありません

 

建物の下に盛土をしない事を了承したのか?

「現場の役人が無断で盛土をしなかったのでしょう。それが真実何じゃないですか」

 

浜渦氏の交渉について、報告を受けるのは当然だったのではないか?

「一任していたわけだから、詳細な報告は受けませんよ」

 

知事はただ単に部下に任せるのではなく、必要な報告を求め、適切な支持を行うべきではなかったのか?

「行政とは1人の人間ができるものじゃない。向こうは売りたくない、こっちは買いたいと言う複雑な交渉なんです。いちいち細かく立ち入ることはしません。そんな才覚もありません。」

 

細かいとおっしゃるが、莫大な税金がかかっている。最後の責任は知事にある

「その為に審議会があるんじゃないですか。そこから上がってきた以上、それを尊重するしかありませんよ。」

 

でも最終判断はあなたがしたんじゃないですか? 

 「だから私が最終判断したんです」

 

スポンサーリンク
 

 

民進会派の東京改革 酒井大史都議の質疑

石原氏は当時、安心・安全を目指していた。しかし、現実には最大で環境基準の100倍のベンゼンが検出された。「安全が保証されている」と言うが、かつて安心を強調されていたことを覚えているか?

「記憶しています。」

 

東京ガスの上原英治元社長と面会したことは覚えているか?

「私は色んな人とあった事は事実ですが、その方と面会した記憶は覚えていません。」

 

移転を決定した当時の議会では移転に賛成するのは少数派だったが、あなた方は私どもの会派の一部議員を寝返らせた。元民主党の議員を説得したのか?誰が操作をしたのか?

「これは私はまったく分かりません、議会の中のことは知る余地がありません。」

 

 

平成13年1月25日東京ガスに示された最終協定書の叩き台には、瑕疵担保責任を盛り込もうとした形跡がある。岡田市場町は「合意を優先した」と証言したが、この時点であなたは都民の利益を守るために判断すべきだったのではないか?

「私の責任はピラミッドの頂点にいる人間として、各局が是とした事を報告を受けて、確認した上で裁可することが私の責任だし、それが行政の手続きだと思う。」

 

 

共産会派 曽根肇都議の質疑

 ●汚染対策費の分担について、当時、判断を求められなかったのか?

「先程から繰り返している通り、担当者に一任していた。詳細は記憶にございません。」

 

東京ガスに負担を求めないと言う問題で知事の判断を求めないというのはありえない。岡田氏は『知事に説明し了承を得た』と証言している。」

「ことは審議会で審議してこれとしたうえで、私がこれとするしかなかったと思います。」

 

長い交渉の末に土地売買契約書がかわされるが、この内容についても事前に報告を受けなかったのか?

「受けたか受けていないか覚えていません。担当者に一任していたので。」

 

約590億円の汚染対策負担を東京ガスに求めないという内容。この時期、あなたは約400億円の新銀行への融資について語っている。記憶にないことはあり得ない。岡田氏は知事への説明について証言しているし、資料もある。

「だったら何ですか。記憶にないものはありません。私はどうすべきだったと言うんですか」

 

あなたは豊洲は安全だから早く移転すべきだというが、昨日、環境基準の100倍のベンゼンが検出された。あなたがしていた「環境基準以下にする」という約束と矛盾しないか?

「地下水について厳しい基準を設定したことは間違いありません。しかし、厳しすぎたかもしれません。濾過(ろか)してポンプアウトすればいいのではありませんか。地下水を魚洗うのに使うわけではありません。地下水は豊洲の運用にどんな問題があるんですか」

 

 

都民ファーストの会 音喜多駿都議の質疑

石原氏は「科学で安全が保証されているのだから早く豊洲に移転すべきだ、しなければ不作為だ」というが、地下水からは基準値の100倍のベンゼンが検出され、安全基準が満たされていない。(移転をストップしている)小池百合子知事の不作為を指摘するのであれば、自身が定めた基準値は誤りだったことを認めるのか?

「誤りも誤りもないじゃなくて、あれだけの建物をつくって、築地が限界に来ているときに、(汚染されている)地下水を(魚を洗うなど)地上で使うわけでないのに、地下水をポンプアウトして海に捨てて…、東京の水道水は世界最高の水なんだから、豊富にあるのだから水道水を使えばいいじゃないですか」

 

捨てるというような地下水にどうしてこのような厳しい基準値を設けたのか?

「地下水というのは、私にとっては、あの時点では重要な案件ではなかった。基準のハードルが高すぎたと思う。問題は土壌汚染で、あそこに建物を建てたら(地下水の問題が)プロパガンダに利用され、みんなが動揺したわけですから…。地上で使うわけでないのだから海に捨てたらいい。(移転できず市場関係者に)補償費を払い続けている。これは都民の税金ですよ」

 

平成13年7月の確認書の存在を都庁では誰も知らないのに東ガス側は知っている。信じられないガバナンスの状態だったのではなないか?

「担当者に一任していたので知りません。これは都の問題だけでなく一種の文明論。一方で科学があり、もう一方に人間の心がある。この2つの要素にソウコクがある限り、この問題は終わりません。人間も科学も全能であれば安心も追求できましょうが、いずれも全能じゃないので、そういうことを踏まえて折り合いを付けていかないといけない。」

 

 

生活者ネットワーク 小松久子都議の質疑

石原さんは在任時に食品安全条例を制定した。市場における食の安全の意識も高かったと思うが、どうだったのか?

「当然じゃないですか。私も市場を回った食べ物を食べている者の一人ですから」

 

だからこそ豊洲移転に向け、万全を期して専門家会議を立ち上げ、法令以上の厳しい基準を定めた。在任中、豊洲の土壌汚染を何とかしなければと思っていたのでは?

「その通りです。」

 

全権を浜渦さんに委任していたということだが、全幅の信頼を置いていたのか?

「都は財政再建団体に転落せずに済んだので信頼していました」

 

石原さんは知事時代、関心があること以外は部下に任せきりだった。それこそが豊洲市場をめぐる混迷を招いているのではないか?

 「怠慢だったと思っていません。週に3、4日しか都庁に来ないと噂がありましたが、私は都内を歩いていました。そして、いろいろなものを発見出来ました。SPを連れて渋谷を点検したとき、時期が来たら取り締まり対象となる危険なドラッグが売られている実態を明らかにし、警察に通報しました。また、東京の大事な名所の隅田川の沿岸を観光地にしたいと思いました。ロンドンのテムズ川のように。自分の目で確かめて歩き、日にちを費やして政策に反映させようとしていました。怠慢だとは思っていません」

 

【関連記事】   豊洲市場移転問題の百条委員会(3・11)での証言まとめ 

         豊洲市場移転問題の百条委員会(3・18,19)での証言まとめ

 

最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。

 

スポンサーリンク